自転車道のトンネル群

武蔵村山市というところに珍しい自転車用のトンネルがある(歩行でも可)
調べたところ、ここからもうちょっと先にある貯水池を造るときに使ったトロッコ列車廃線跡を整備し、トンネルも自転車道としてそのまま残っている模様

トンネルは全部で5つあるが1つは封鎖されているため通り抜け不可能。ネット上で存在を知って、なんか神秘的だったので是非見てみたいと思い何回か現地へ向かったが、道が分からなくなったり、木が倒れていて先に進めなかったり、何とも言えない独特な空気に怖じ気づいたり(森の中で近くにお墓とかお寺とか廃墟とかある)して一回も封鎖トンネルを見ることは出来なかった。

今日は仕事もなければお金もないのでどうしようかと思っていたところ、あのトンネルを見に行ってみるかとふと思い出発。片道2時間程度の距離なら全然自転車で出かけられるのでせっせか目的地へ。というか電車だと最寄り駅から途方もなく離れている所にあるし、車で行っても停めるところがないのだが、、、



到着。日曜日なのでサイクリングや散歩を楽しんでいる人が多かった。薄暗く年季も入っているので少し不気味なのだが、利用者は少なくない。一眼レフの準備をしようとケースから出したらバッテリーが切れており、悲しみに包まれながらスマホでの撮影会が決定。悔やまれる。



中は狭い。片側一車線。(写真をよく見てもらうとわかるが真ん中にうっすら通行帯がある。)
そして薄暗く肌寒い。ところどころ地面に水たまりがあるのだがどこから漏れているのだろうか。また、風貌と場所のせいでこのトンネルも肝試しスポットになっているかと思った(多摩湖狭山湖周辺はなんか知らんがやたら多い)が、夕方になるとシャッターが下りて閉鎖されるので夜間の通り抜けは不可能。ただ近くにホテルの廃墟があり、そっちは荒れに荒れているが。。。通行可能なトンネルは道なりに通る3つは全部こんな感じ。



出口。上は竹林。体感だがこのトンネルが一番長く感じた。もしかしたら写真や動画を撮りまくっていたのでそのせいかもしれんが。トンネル~トンネル間は住宅地で、他の道路に続いている脇道もある。なのでいきなり二番目、三番目のトンネルにアクセスすることも可能。脇道がなかったら夕方以降トンネルが閉鎖されるので住民が詰んでしまう。




ふたつめ。短い。


二つ目出口。上にポツンと木がある。なんかあの木についての看板があったが内容はよく覚えていない。あと写真には写っていないがお墓がある。



三つ目入口。中の雰囲気は一緒。……中までは。


出口付近。明らかに雰囲気が違う。住宅地はどこ行ったんだ。


出口。もう草木だらけ。看板も汚れていて解読できない。そんな所まで雰囲気に合わせなくても。。。整備はされているので、道なりに進んでいくとまた住宅地に出る。




そして4つ目。こいつはちょっと離れたところにあるが、なんか明らかに前3つと雰囲気が違う(ような気がする)。というか狭い。薄暗い。出口が薄暗い。このトンネルの手前にある痴漢注意の看板もいい味出している。

ここまでくると流石に人気がないのもあり、何と言っても静かで暗くて肌寒いのでここら辺から背筋がゾクゾクし始める。ただ怖気づいて引き返すという選択肢はもう去年使ってしまったので自転車を押しながら進んでいく。



出たところ。誰一人いない。謎のポール。上で神秘的だから見たいとか言ったが勘弁してくれ。



出口から。是非入口からの写真と出口の明るさを見比べてほしい。


ポールの所まで進むと3つに分かれており、左は斜面になっていてどこに通じているかわからない。ただ去年ここに来た時左に進んでいったロードバイクのおじいさんを見たので多分どっかに繋がっているのだろう。右はフェンスに囲まれた謎の池っぽい何かがあるのだが草木がエグすぎて詳細不明。また、フェンス沿いに進むと坂道になっていて、住宅地に出られる。つまり、真夜中でもここに来れてしまうということだ。丑三つ時にこんなところに行けと言われたら現在26歳だが余裕で漏らす自信がある。そして最後の道、真正面になるがかろうじて道だと思われる何かがある。前々回来たときはここに木が倒れており、先に進むことができなかった。なのでこの道っぽい何かを進んでいく。ただどう見ても自転車を乗り入れられる道ではないので、入り口付近に置いて自分の足で進んでいく。ここまで来たら後戻りなどするものか。蚊などの虫がすごかったがどうでもいい。(今はすごい痒い)ぬかるみもすごい。
そして進むこと数分。

あった。
探し求めていた第5のトンネル。


調べたところ、貯水池に繋がっているらしい。進入禁止の張り紙をみると水道局名義なのでまあ敷地内なのだろう。このトンネルだけ名前がついておらず(Googleマップにも「トンネル」としか書いてない)、内部照明も無いっぽいので長く使われていない様子。


ネットで見た写真はこんな張り紙なかったのだが、やはり肝試しで訪れる人がいるのだろうか。。。




とまあ、何だかんだで目的は達成したのでこのまま引き返すように帰路についた。
ただ、一眼レフで撮影するというミッションは未達成なのでまたそのうち行くかもしれない。今度は友人と行くか。。。。。。。。。。もう一人で行きたくない。。。。。


因みに
Googleストリートビューで見られます。「赤坂トンネル」とかで検索すると出てくるのでぜひバーチャル散歩を。